← ハンズオン一覧に戻る

AWS Hands-on / Machine Learning

文章を、その場で別の言語に変える

機械翻訳サービス「Amazon Translate」のコンソールに文章を入力するだけで、別の言語に翻訳された結果がその場で表示される様子を体験します。サーバーや設定の準備は不要、文字を入れて翻訳するだけのシンプルな体験です。

● Lv.1 AWS を触りはじめた人 ⏱ 所要 10〜20 分 コンソールのみで完結
01 — Prerequisites

はじめる前に

  • 必須AWS アカウントを持っていること
  • 必須マネジメントコンソールにサインインできること

※ このハンズオンは すべてコンソールだけで完結します。コマンドラインや SSH などの操作、サーバーの準備は一切ありません。

02 — References

参照する公式ドキュメント

手順に迷ったときや、用語の意味を確かめたいときに開きましょう。

※ リンク切れの場合は、ページタイトルで検索してください。

03 — Background

背景・シナリオ

海外向けのサービスを作るときや、外国語の文章を素早く理解したいとき、毎回人の手で翻訳するのは時間がかかります。Amazon Translate は、文章を渡すだけで翻訳結果を返してくれる機械翻訳サービスです。

今回は、コンソールに用意されている「リアルタイム翻訳」の画面を使い、日本語の文章をその場で別の言語に翻訳してみます。モデルの学習や、事前の準備は必要ありません。

翻訳の精度はどれくらい信頼できるの?

機械翻訳なので完璧ではありませんが、文章の大意をすばやく把握したり、下訳として使ったりするには十分な精度です。重要な文書や、誤解が許されない場面では、人による確認も合わせるのがおすすめです。

対応している言語はどれくらいあるの?

数十以上の言語に対応しています。対応言語の一覧は、上記の公式ドキュメントで確認できます。今回は例として、日本語から英語への翻訳を試します。

Goal

コンソールのリアルタイム翻訳機能で、日本語の文章を別の言語に翻訳し、結果を確認する。さらに翻訳元言語を「自動検出」にした場合や、翻訳先言語を変えた場合の動きも確認する。

04 — Architecture

つくる構成

サーバーやリソースを作る作業はありません。コンソールの入力欄に文章を入れると、その場で翻訳結果が表示される、というシンプルな流れです。

リアルタイム翻訳(イメージ)

入力と出力の例

翻訳元:日本語
「このハンズオンでは、機械翻訳の基本を学びます。」
翻訳先:英語
"In this hands-on, you will learn the basics of machine translation."
翻訳元言語の指定方法固定 または 自動検出
翻訳先言語英語・中国語・韓国語など多数(例)
05 — Requirements

要件

以下の要件を満たし、リアルタイム翻訳の基本的な使い方を確認してください。

No要件
1Amazon Translate が利用可能なリージョンを使用する(例:「アジアパシフィック(東京)ap-northeast-1」)。
2コンソールの「リアルタイム翻訳」に、日本語の文章を自由に入力し、英語に翻訳する。
3翻訳元言語の指定を「自動検出」に変更し、同じ文章で結果を確認する。
4翻訳先言語を別の言語(例:中国語、韓国語など)に変更し、結果を比較する。
06 — Steps

構築の進め方

「文章を入れる → 結果を見る → 設定を変えて比べる」という、シンプルな流れです。

  1. マネジメントコンソールにサインインし、リージョンを確認する

    ブラウザで AWS マネジメントコンソールにサインインします。画面右上のリージョンが、Amazon Translate が利用可能なリージョン(例:「アジアパシフィック(東京)ap-northeast-1」)になっていることを確認します。

    提供リージョンに注意

    Amazon Translate は、すべてのリージョンで使えるわけではありません。利用できないリージョンを選んでいる場合、コンソールにメニューが表示されないことがあります。

  2. Translate コンソールを開く

    画面上部の検索バーに Translate と入力し、Amazon Translate のコンソールを開きます。左メニューの「リアルタイム翻訳」を選びます。

  3. 日本語の文章を英語に翻訳する

    翻訳元言語を「日本語」、翻訳先言語を「英語」に設定し、左側の入力欄に自由な日本語の文章を入力します。右側に翻訳結果が表示されます。

  4. 翻訳元言語を「自動検出」に変更する

    翻訳元言語のプルダウンを「言語を自動検出」に変更し、同じ文章をもう一度入力(または再入力)して、結果が変わらないことを確認します。

    自動検出は文章から言語を推測する機能

    「自動検出」を選ぶと、入力した文章そのものから言語を推測します。日本語として自然な文章であれば、固定で「日本語」を指定したときと同じ結果になるはずです。

  5. 翻訳先言語を変えて結果を比較する

    翻訳先言語を、英語以外の言語(例:中国語、韓国語など)に変更し、同じ日本語の文章がどのように翻訳されるかを見比べます。

07 — Pitfalls

つまずきポイント

初学者がよく引っかかる箇所を先回りでまとめました。答えそのものは載せていませんが、「どこを見直せばよいか」の手がかりとして使ってください。

Pitfall 01 — メニューが表示されない、または操作できない

「コンソールを開いても、リアルタイム翻訳の画面が見当たらない」

選んでいるリージョンが、Amazon Translate の提供リージョンに含まれているか見直しましょう。提供リージョン外を選んでいると、機能の一部が使えなかったり、表示が変わったりすることがあります。

Pitfall 02 — 自動検出の結果が思っていた言語と違う

「自動検出にしたら、想定していない言語だと判定された」

入力した文章が極端に短い、あるいは複数の言語が混ざっていないか見直してみましょう。自動検出は文章の内容から言語を推測する仕組みのため、判定に使える情報が少ないと、結果が不安定になることがあります。

08 — Checklist

完了チェック

要件の再確認ではなく、画面のどこを見れば達成を確認できるかをまとめました。Translate コンソールを開いて、次を順に確かめましょう。

  • 入力した日本語の文章に対して、右側に英語の翻訳結果が表示されている。
  • 翻訳元言語を「自動検出」に変更しても、同様の翻訳結果が得られる。
  • 翻訳先言語を変更すると、表示される翻訳結果も変わる。
09 — Think

考えてみよう

手を動かすことに加えて、次の問いに自分の言葉で答えられるようにしておくと、理解がより深まります。

  1. 機械翻訳が向いている場面と、人による翻訳が必要な場面の違いはどこにあるでしょうか。
    ヒント
    大まかな意味を素早く知りたい場面と、契約書や医療文書のように 1 文字の間違いも許されない場面を比べてみましょう。速さと正確さ、どちらを優先するかという観点がヒントです。
  2. 同じ日本語の文章でも、翻訳先の言語によって訳の質に差が出ることがあります。これはなぜだと考えられるでしょうか。
    ヒント
    機械翻訳は、大量の翻訳済みの文章データから学習しています。言語の組み合わせによって、学習に使えるデータの量や質に差があるとすれば、結果にどう影響しそうか考えてみましょう。
  3. 今回はコンソールに文章を貼り付けて結果を見ましたが、これを実際のアプリケーションに組み込むとしたら、どのような仕組みが必要になりそうでしょうか。
    ヒント
    コンソールでの操作は、人が画面を見て入力するためのものです。アプリケーションから自動で呼び出すには、プログラムから直接サービスを呼び出す仕組みが必要になります。その呼び出し方の名前を調べてみましょう。
10 — Clean up

後片づけ

今回はコンソール上で文章を入力して結果を見るだけの内容で、新しいリソースは作成していません。削除すべき操作は特にありません。

  1. 特別な後片づけは不要:リアルタイム翻訳の画面に入力した文章や結果は、画面を離れると保存されません。バケットやインスタンスのような、削除を忘れると課金が続くリソースは作成していません。

コストに関する注意: Amazon Translate は、翻訳した文字数に応じた料金がかかります。今回のような少量のテスト翻訳であれば、無料利用枠の対象になる場合があります(無料利用枠の詳細な範囲は AWS の公式料金ページで確認してください)。今回の操作では、削除が必要な持続的なリソースは作成していないため、追加の片づけによる課金回避の手順はありません。