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AWS Hands-on / Cost Management

使った金額の内訳を、サービス別に見る

AWS Cost Explorer を使い、これまでに使った金額の内訳をサービスごと・期間ごとに可視化します。請求書の合計額だけでなく、「何にどれだけ使っているか」を自分で確認できるようになります。

● Lv.1 AWSを触りはじめた人 ⏱ 所要 15〜25 分 読み取り専用・課金リソースの作成なし
01 — Prerequisites

はじめる前に

  • 必須AWS アカウントを持っていること
  • 必須マネジメントコンソールにサインインできること
  • あると良い何らかのAWSリソースを使ったことがある(利用額が多少あると内訳が見やすい)

※ このハンズオンは すべてコンソールだけで完結します。新しい課金リソースは何も作成しません。すでにある利用データを「見る」だけのハンズオンです。

02 — References

参照する公式ドキュメント

手順に迷ったときや、用語の意味を確かめたいときに開きましょう。

※ リンク切れの場合は、ページタイトルで検索してください。

03 — Background

背景・シナリオ

請求書の合計額だけを見ていると、「先月より高くなった気がするけど、何が原因か分からない」という状況になりがちです。AWS Cost Explorerは、過去に使った金額をサービス別・期間別など、さまざまな切り口で分解して見せてくれる機能です。

今回はCost Explorerを有効化し、直近の利用金額をサービスごとの内訳で確認します。グラフの見方や、期間・粒度(日別/月別)の変更方法を体験し、「何にどれだけ使っているか」を自分で調べられるようになることを目指します。

Cost Explorerを使うと料金がかかるの?

コンソールで過去のコストレポートを画面上で確認する範囲では、Cost Explorerの利用自体に料金はかかりません。高度なAPIアクセスなど一部の機能には別途料金がかかる場合がありますが、今回の使い方では発生しません。

今月使った分も、リアルタイムに反映されるの?

Cost Explorerのデータは、確定した利用分を中心に表示されており、直近(おおむね24時間以内)の利用は反映に時間差が生じる場合があります。「今この瞬間の利用」をリアルタイムで見る用途には向いていません。

Goal

AWS Cost Explorerを有効化し、直近の利用金額をサービス別の内訳グラフで確認したうえで、期間や表示粒度(日別/月別)を変更して、内訳の見え方がどう変わるかを確認する。

04 — Architecture

つくる構成

Cost Explorerでは、合計金額が下のようなイメージで、サービスごとの内訳として可視化されます(実際の内訳は利用状況によって異なります)。

サービス別のコスト内訳(イメージ)

EC2(例) S3(例) CloudFront(例) その他のサービス(例) 未分類・税金など
05 — Requirements

要件

以下の要件を満たし、コストの内訳を自分の目で確認してください。

No要件
1AWS Cost Explorerを有効化する(初回のみ必要な操作)。
2直近の期間(例:過去6か月)を指定し、サービス別にグループ化したグラフを表示する。
3表示の粒度を「月別」から「日別」に変更し、表示がどう変わるかを確認する。
4グラフの中で利用額が大きいサービスにカーソルを合わせ、金額の詳細を確認する。
06 — Steps

構築の進め方

「有効化する」→「内訳を見る」→「期間・粒度を変えてみる」という順番で進めます。

  1. フェーズ1 — Cost Explorerを有効化する
  2. マネジメントコンソールにサインインする

    ブラウザで AWS マネジメントコンソールにサインインします。Cost Explorerはリージョンをまたいだアカウントレベルのサービスのため、リージョンの指定は不要です。

  3. Cost Explorerを有効化する

    「Billing and Cost Management」コンソールを開き、左メニューの「Cost Explorer」を選びます。初回利用時は「Cost Explorerを有効にする」のボタンが表示されるので、選択します。

    反映には時間がかかる場合がある

    有効化した直後は、データの集計が完了していないことがあります。グラフが表示されるまで、少し時間がかかる場合があります。

  4. フェーズ2 — サービス別の内訳を見る
  5. 期間を指定する

    画面上部の日付範囲で、直近の期間(例:過去6か月)を指定します。

  6. サービス別にグループ化する

    「グループ化」の項目で「サービス」を選びます。グラフが、サービスごとに色分けされた内訳として表示されます。

  7. フェーズ3 — 期間・粒度を変えてみる
  8. 表示の粒度を切り替える

    「粒度」の設定を「月別」から「日別」に切り替えます。グラフの細かさがどのように変わるかを確認します。

  9. 利用額の大きいサービスを確認する

    グラフの中で、特に大きな割合を占めているサービスの部分にカーソルを合わせます。サービス名と金額が表示されることを確認します。

    これがゴール

    「どのサービスにどれだけ使っているか」を、グラフから自分で読み取れるようになったら、このハンズオンの目的は達成です。

07 — Pitfalls

つまずきポイント

初学者がよく引っかかる箇所を先回りでまとめました。答えそのものは載せていませんが、「どこを見直すか」の手がかりとして使ってください。

Pitfall 01 — グラフが空、またはほとんど何も表示されない

「有効化したのに、グラフに何も出てこない」

アカウントを作成してからの期間が短い場合や、これまでに利用したリソースがほとんどない場合、表示される金額がごく小さい(またはゼロに近い)のは正常な状態です。期間を長め(例:過去12か月)に変えてみると、傾向が見やすくなることがあります。

Pitfall 02 — 請求書の合計額と少し違う数字に見える

「Cost Explorerの数字が、請求書と一致しない気がする」

Cost Explorerと実際の請求金額(Invoice)では、集計のタイミングや対象範囲(クレジットや税金の扱いなど)が異なる場合があります。「だいたいの内訳をつかむための画面」として使う、という前提で見直しましょう。

08 — Checklist

完了チェック

要件の再確認ではなく、画面のどこを見れば達成を確認できるかをまとめました。次を順に確かめましょう。

  • Cost Explorerの画面で、過去の利用金額のグラフが表示されている。
  • 「グループ化」が「サービス」になっており、サービスごとに色分けされた内訳が見える。
  • 粒度を「日別」「月別」で切り替えると、グラフの表示が変化する。
  • グラフ上で、利用額が最も大きいサービスとその金額を特定できる。
09 — Think

考えてみよう

手を動かすことに加えて、次の問いに自分の言葉で答えられるようにしておくと、理解がより深まります。

  1. サービス別の内訳を見ることで、請求書の合計額だけを見ていたときと比べて、何が新しく分かるようになるでしょうか。
    ヒント
    「合計が増えた」という事実と、「どのサービスの利用が増えたから合計が増えたのか」という事実は、得られる情報の細かさが違います。次にどんな行動につながるかという観点で考えてみましょう。
  2. 表示の粒度を「日別」にすると何が分かりやすくなり、「月別」にすると何が分かりやすくなるでしょうか。
    ヒント
    「いつ急に増えたか」を特定したい場合と、「全体的な傾向」をつかみたい場合で、向いている粒度がどう違うか考えてみましょう。
  3. コストが急に増えたことに気づいた場合、Cost Explorerのどの切り口(サービス別、リンクされたアカウント別、タグ別など)から原因を調べ始めるとよいでしょうか。
    ヒント
    複数のサービスや複数のアカウントを使っている場合、まずどの単位で絞り込めば、原因を素早く特定できそうか考えてみましょう。
10 — Clean up

後片づけ

このハンズオンでは、新しく課金リソースを作成していません。

  1. 特別な後片づけは不要です:Cost Explorerを有効化したままにしておいても、追加の料金は発生しません。今後もコストの確認に活用してください。

コストに関する注意: Cost Explorerをコンソールで利用する基本的な使い方(過去のコストレポートの表示)には料金はかかりません。このハンズオンでは新しい課金リソースを何も作成していないため、追加で発生する費用はありません。高度なAPIアクセスなど一部の機能を利用する場合は別途料金がかかることがあるため、利用前に AWS の公式料金ページで確認してください。